今回は「男性の妊活」についてお伝えしていこうと思います!
まず前提条件として妊活をするうえで男性の協力は必須ですよね。
しかし、男性の妊活というと「精子の状態」に目が行きすぎているような印象を受けます。
精子の状態が「よかった」「悪かった」だけではなく、「もっと大事なことがあるよ!」ということを知っていただければと思います。
不妊は男性の問題なのか?女性の問題なのか?
これまで不妊は「女性の問題」と捉えがちでしたが
「男性にも問題がある」
「原因の50%は男性にある」
このように男性の問題についても言われるようになってきました。
どっちの問題だ!というのは責任の所在を押し付け合っているだけで意味のないことだと思います。
ただ、このように「男性の問題が50%、女性の問題が50%」と言われるようになったことで、男性が妊活に目を向けるきっかけにはなったのではないかと思います。
大事なことは
「どちらの問題がある」ではなく
「一緒に向き合っていく」ということだと思います。
不妊治療をするときに男性も検査をすることがありますよね。
まず検査をするときの感情として
男性は「自分が原因だったらどうしよう」
女性は「旦那が原因の可能性もあるのでは?」
では、検査をすると本当にモヤモヤがなくなるのでしょうか?
仮に精液検査で問題があったとしたら
男性は「不妊の原因はやっぱり自分だったんだ、申し訳ない」
女性は「やっぱり旦那に問題があったんだ」
こうなると旦那さんの気持ちが落ち込んでしまいますよね。
では逆に精液検査で問題がなかったとしたら
男性は「俺の問題ではないんだな」
女性は「やっぱり私の問題なんだ」
次は先ほどと逆で奥さん側が落ち込んでしまいますよね。
男性の中には「俺が原因なんだ。男として情けない。」と自信を無くしてしまう方も多いのではないでしょうか。
そしてその気持ちを奥さんにもいえず、一人で落ち込んでしまうということもあると思います。
実際にその結果が本当の原因かどうかもわからないのに「どちら原因だった」という考えになり、そこから夫婦の関係性に問題が起こることもあると思います。
大事なことはお互いの自尊心を大切にすること
人は男性、女性関係なく、感情が表裏で違う場合があると思います。
女性の場合でいえば
表の感情は
「旦那さんは妊活に対してとても協力的である。全て私のやりたいようにさせてくれる」
裏の感情は
「頑張るのは私だけだからとても孤独を感じる」
このような方は多いのではないでしょうか?
男性の場合でいえば
表の感情は
「奥さんに排卵日を伝えられ、その日に合わせてセックスをすることに違和感がある」
裏の感情は
「本当はセックスをすることが怖くなっている」
このような方も多いと思います。
そして男性の場合は精子の問題ももちろんありますが
それよりも性欲や勃起障害に悩む方がとても多いんですね。
ここで大事になってくるのが、「自尊心」です。
「勃たない」という現実に男性は悩んでいます。
そこに「勃たない」のはあなたの性器の問題じゃないよ。と一言伝えるだけでも男性は安心します。
実際にこの悩みを持っている方でも男性機能に問題がないことが多くあると言われています。
この問題は他の病気に繋がっていることもありますし、ストレスやプレッシャーが関係しているとも言われているので、このあたりも踏まえて健康になるきっかけづくりとなれば良いと思います。
このように勃たない原因を伝えることや、旦那さんの不安を受け止めることは、健康を改善させる意欲にもつながり、自分に自信が持てるようになります。
そしてセックスをお互いに気持ちよくできているということは、男性の自尊心を保つということにもつながります。
①勃たない、精子検査の結果が悪い
②病院で自然妊娠は無理と言われる
こうなると男性の自尊心はかなり下がります。
捉え方によっては
「あなたはセックスしても妊娠させることができない」
となってしまい、本当に傷つく男性が多くいます。
でも実は勃たせるようになることも、精子が元気になることもそんな難しいことではないんですね。
なのでそのままにしておくのではなく、改善させるために向き合うということが大事です。
親の自尊心は子どもに影響する
自尊心の話を少しお伝えしましたが、両親の自尊心というのは子どもの症状に大きく影響します。
もちろん生まれ持った個性や食習慣の影響もうけます。
しかしそれだけでなく、親子関係が影響していると言われています。
特にお母さんの影響度が大きいと言われていますが、これは自尊心が保たれていない場合に大きな影響を与えます。
お母さんの自尊心低下 → 子どもの症状に影響
ではお母さんの自尊心に影響を与えるのは?
そう、旦那さんの自尊心がとても影響していると言われています。
お父さんの自尊心低下 → お母さんの自尊心低下 → 子どもの症状に影響
このような流れで影響していきます。
なので夫婦間でお互いを尊重、尊敬しあいながら自尊心が保たれる関係性を作っていくことがとても大切なことだと思います。
中にはこういうことに向き合っていくということが難しいという方もいるのではないでしょうか?
そんな方は全てを自分だけでやるのではなく、どんどん人に頼って良いと思います。
私はそういう人が頼れる場所、そういう夫婦を助けることのできる場所を作っていきたいと思います。
今回は男性の妊活について「自尊心」ということをテーマに話してみました!
この記事を読んで少しでも皆さんのお役にたてれば嬉しく思います。
次回以降も男性の妊活について話していきたいと思います!
島津 偉匡
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