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執筆者の写真kahana0106

ピルと妊活の関係とは?

今回はよく質問のある「ピルと妊活の関係とは?」という

テーマでお伝えします。

皆さんはピルと聞いてどのようなイメージをお持ちですか?

「大事な大会(予定)と被らないように月経をコントロールする」

「生理不順を正常化させる」

「避妊をする」

このようなイメージが多いのではないでしょうか?


まずピルと妊娠について考えてみます。

妊娠をするためにはまず精子と卵子が出会うことが

必要ですよね?

子宮内は異物から身を守るために酸性(pH4.0〜5.0)

保たれています。

精子は弱アルカリ性で酸性環境に弱いため、

射精後30分程度で急速に運動性が失われます。

このように卵子と精子が出会うというのは

簡単なことではないんですね。


ここで重要になってくるのが、粘液(オリモノ等)です。

オリモノには大きく分けて2つの作用があります。

①自浄作用:細菌などの侵入を防ぐ

②受精を助ける:精子を包んでサポートすることで

        卵子まで届きやすくする

この作用のおかげで外部から子宮を守るとともに

受精しやすい環境を整えているんですね。

ではピルを飲むとどうなるでしょうか?

ピルの効果の1つに

「精子が子宮に入らないように止める」

というものがあります。

これは言い換えればオリモノを少なくする

ということになります。

ということはオリモノの働きである

①子宮を守る

②精子と卵子を出会いやすくする

ができなくなってしまいます。

その結果、子宮環境が心配になりますよね。

また腸内環境への影響も考えられます。

身体を守れなければ子宮や卵子への影響も出てくる

可能性があります。

そのため外部から身体を守るということに

より意識を向けることが必要になります。


ここで間違ってほしくないのは、決してピルがダメと

言っているわけではないということです。

・生理痛や生理不順などで困っている方

・大事な大会(予定)に被ったら困るという方

上記のような悩みを抱えている方に対しては、

メリットがあります。

ただここで気をつけておかなくてはいけないのは、

ピルを飲むというのは「処置」であり、

根本的改善ではないということです。

そのため正しく使用することが大切になります。

薬などに頼ることが必要な時ももちろんあります。

でも依存してはしまうのではなく、

あくまでも補助として使いながら

自分の体質を変えていくことが本当に大切なことです。

これまで説明してきた内容を知っていただくことで、何かのヒントになれば嬉しく思います。

島津 偉匡

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